日本的美を感じてみては?
侘びと寂という言葉がある。
日本の美意識と言われているものだとgoogle先生は答えてくれた。
侘びとは簡素な中に見出す趣。
寂とは古びたものの中にある味わい、渋みの中の趣。
と大体僕は解釈している。
趣とはつまりエモいということである。
これらの美意識は日本人から離れていっていると思う。
今大体の物は古くなったら捨てて、新しい物に買い換えるだろう。
当たり前のように行われるこのループは欧米や西洋と呼ばれる所の文化に影響を受けていると感じる。
1945年に敗戦してから日本はアメリカという正解にならって成長を遂げてきた。
国によって定められた"幸福"を信じ、国民を同じ方向に向かせ、多大な生産力により日本は高度経済成長を遂げる。マイホームを買い、リビングに大きなテレビを置き、ローンを返済しながら終身雇用でひとつの会社に勤め、休日は家族でマイカーに乗り出かける。
アメリカという正解を目指し、文化を吸収することで欧米化が進んだ。
いつしか人々は西洋に憧れを抱き、西洋を過大評価するようになり今に至る。
江戸時代はゴミが少なかったという話がある。
モノを大事にする文化。リサイクルの精神。
破れた服は継ぎ接ぎして直し、使わなくなった着物で巾着を作ったり。布は姿をどんどん変えた。それは当然モノが今と違って生産量が少なく貴重だったからでもあると思う。
今一度身の回りのもの、文化がいかに西洋のものであるか見直してみてほしい。
そして侘びと寂を感じてみることも楽しいよと。僕からお誘い!
京都のお寺に行って日本の美!と言うのとはニュアンスが違う。
日常に見出すことこそが日本的な美だと。
多様な文化を受け入れる現代的日本の良さももちろんある。
しかし、古来の日本も取り戻してみては?
使い込み、糸がほつれてきちゃった服のほうが僕は好きだ。
ちなみに
日本を代表するブランド、ヨウジヤマモトの服は数年着て、完成する。
新品では未完成なのだ。
2018 8/21 shin
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