過去を蹴れ、今を創れ。

〜は〜じゃないといけない。

〜は〜であるべきだ。

ここは〜じゃないとだめ。 を 壊せ


新しい服を作る時、服のディテールはどれにしようとか、シャツだから襟とカフスはどういう形にするとか、考えるのが一般的だろう。

僕も学校で教わった。

今もそうしているかも。

しかしもっと自由な発想が必要だと思う。


考えてみれば、アイテムとして分類される今の衣服。

ステンカラーコート、トレンチコート、ワイシャツ。

ステンカラーコートは比翼だし、

トレンチコートはガンパッチや肩章、ベルトとかついてるものだし、

ワイシャツはピンとした襟があってカフスがついているし。


というふうに。

新しいものを作るクリエイターの入り口で、ベースとしてトレンチコートにするとかアイテムを指定した時点で、それは新しくないと思う。

ベースにあるそのアイテムは、考えられてその形になっている。

ディテール一つ一つに時代背景がある。

もちろん、リスペクトすることは大切だし、歴史を踏みにじるとかそういうことを言っているわけではない。

思考停止でそのシャツの襟ディテールはどれにするか考えるのをやめることだと思う。

その時点でシャツという型に染まる。


別に首回りに襟というものがつかなくてもいい、それが不必要なら。

袖という筒状のものをつけなくてもいい、それが不必要なら。

というか布じゃなくていいかも。

それくらい自由な発想でいかないと新しいものは生まれない。

襟がついてカフスがついたシャツを作った時点でそれはおしゃれな”ワイシャツ”止まりだ。

誰がそれを欲しいと思うのか。デムナヴァザリアかラフシモンズが作ったら売れるだろう。


歴史を知った上で、今の時代に必要な”アイテム”を創造する。

今を作る若き同志達にはもっと新しいを創って欲しい。僕もつくる。

自分に対する戒めとしての記事。


MYMINESIGNのたまりば

kanagawaの服と音と言葉の庭 合理性と非合理性をつなぐ

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