幸福感と今 前編
今の時代を生きる僕らは、世界最高水準の生活を当たり前に手に入れている。
若者でスマートフォンを持っていない人は絶滅危惧種だろう。
林檎マークのガラス板の魔法とITによって、九州にいる人も、北海道にいる人も、東京にいる人も、情報を共有するようになった。
映画館へ足を運ばなくとも映画は見れる、写真は撮って30秒以内に全世界に発信でき、誰もが有名人になるチャンスを得、本を買わずとも情報が閲覧でき、辞書を引く必要もなくなった。ほしい物は指を動かせば家に届き、どこにいても誰かと連絡が取れる。
タクシーは携帯で呼び、掃除も丸い円盤ロボットが自動でやってくれる。
もはや通勤する必要のない人もいる。
家から動かずに不自由なく過ごせる世界。
ここまで便利になった世界は幸せに違いない。
しかし。
日本の若年層(15歳~39)の自殺率は世界トップクラス。
事故死より自殺が多い国は日本だけだという。
ここまで便利になったのに、なにを不自由するのか。
何が人を苦しめるのか。
便利になること、不自由しないことと幸福感は比例しないのだろう。
あなたにとっての幸福とは?
-つづく-
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